レスベラトロールはポリフェノールの一種で、ブドウの果皮などに含まれる抗酸化物質

2011/12/05 02:56

レスベラトロールはポリフェノールの一種で、いくつかの植物でファイトアレキシンして機能する。ファイトアレキシンというのは植物の病原菌に対する防御機構の中で、感染した後新に植物体内で生合成される防御物質である。ブドウの果皮などに含まれる抗酸化物質として知られる。1939年に有毒植物のバイケイソウから発見された。レスベラトールは、赤ワインに含まれることから、フレンチパラドックスとの関連が指摘されている。


フレンチパラドックスというのは、フランス人が肉や乳製品などの飽和脂肪酸が豊富に含まれる食事を摂取しているにもかかわらず、心筋梗塞や虚血性の心臓病での死亡率が低いことをいう。レスベラトロールは寿命延長作用の研究がされ、2006年に学術雑誌に人と同じ哺乳類のマウスの寿命を延長させるとの成果が発表された。マウスなどの動物実験の研究では、寿命延長、抗炎症、抗癌、認知症予防、放射線による障害の抑止、血糖値降下、脂肪の合成や蓄積に関わる酵素の抑制などの降下が報告されている。


原子力発電所の放射能漏れ事故の影響で、レスベラトロールの需要が高まった。レスベラトロールは抗酸化力が非常に強く、放射線による最大の障害の活性酸素の働きを抑制できることが報告されているためである。「放射性物質に汚染された時、レスベラトロールが有効」と指摘する専門家もいるという。赤ワインにも含まれているが、微量のため、サプリメントで摂取するのが現実的である。これまでに日本でも多数のレスベラトロールの健康食品が発売されている。吸収性の高さから、特殊な方法で発芽させたブドウの種子から抽出されるレスベラトロール配糖体が注目されている。